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利用者の声 01

看護師は1回に約20分かけて、検体や薬剤を運んでいました

瀬戸 孝一様
藤田医科大学病院

愛知県豊明市の大学病院。内科から外科、精神科など26科を扱う。3つに分かれた病棟には、最大で地下2階から15階までのフロアがあり、1,300床以上の病床を有する。

効率化のカギは、「全部」ではなく「一部」。

 藤田医科大学病院は、世界一の医療を目指すというビジョンを掲げているので、積極的に先端技術を取り入れる文化があります。病院で働く方にとってもトップクラスの環境を目指しており、その中でFORRO導入の検討が始まりました。

 ロボットを導入することで、一般的には作業自体が早くなり効率化できると思われていますが、実際には、人が行う方が早く、運用のリスクが少ないケースも多いのが事実です。全ての工程をロボットに置き換えることが目的ではなく、人がやらなくてもいいようなルーティンワークを切り出し、人が人にしかできない業務に集中できる環境を目指しました。全体の業務フローを見渡し、どこにロボットを入れると一番効率よく人の手間を減らせるのかを見極めることは、これまでの経験からも大事だと感じていました。

現場の声に寄り添ってくれたから、小さな要望も言葉にできた。

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 藤田医科大学病院へのFORRO導入は、病院全部門にヒアリングするところから始まりました。現場の業務改善ニーズが高い部分と、技術的に導入可能な部分で一致するところとして、病棟・検査部・薬剤部間の検体と薬剤配送がメインになりました。

 導入する中で、現場で今後の人材不足に関する危機感を持っていた看護部長が率先して協力してくれたこと加え、川崎重工業の担当者の方が、現場の業務改善を一緒に取り組んでいくスタンスで寄り添ってくれたことがうまくいった要因だと思います。ただのパフォーマンスではなく、実際に上がった要望をスピーディーにロボットの仕様や仕組みに反映してくれるとわかると、現場スタッフからは、次々と意見が上がるようになってきます。近い距離で、同じ温度感で、プロジェクトを進めてくれたことに、大変感謝しております。